「一度口を離すと、次の穴がどこにあるのか分からなくなる」を何とかする技術
ハーモニカを習っていて、恐らく一番よくアドバイスされるのは、
「もっと唇を舐める!」
ではないでしょうか。
「家では吹けるのに本番で失敗する・・・」の最たる原因は、
緊張で唇が渇くことです。
(僕もそうです。)
渇いた唇がハーモニカにくっついて滑らなくなってしまい、
次の音に行くまでにひっかかって止まってしまいます。
かと言って口を一度ハーモニカから離して唇を舐めると、
今度は「今自分の口がどの位置にいるのか」が分からなくなってしまい、
次にどこを咥えればいいのかが不安。
もしくはわざわざ目で穴番号を確認して、そこに唇を当てて、、、
などとしてる内にリズムに間に合わなくなってしまう。
で、唇を離せなくなってしまう人が多いんですね。
その解消のコツの一つに、
「リップグリスアップ(ダウン)」を使うという発想があります。
リップグリスアップ、もしくはリップグリスダウンというのは、
目標の音を吹く前に、その音の1オクターブ下や上(だいたい、ざっくりの場所!)から音を出し始め、
目標の音を目がけて、素早く唇を滑らせるように動かす技術です。
そうすると途中の音が全部鳴るので、大体の場所から吹き始めても、
目標の音が鳴った地点で止めればいいので、いちいち穴番号を確認せずに済みます。
文章だと分かりづらいと思うので、例えば参考までに先日UPした「Mugen」ですが、
動画の3秒の地点、④の辺りから咥えて、⑧のドに着地しています。
同じく8秒、14秒では②の辺りから咥えて、⑥のファに着地しています。
パラララと鳴っている瞬間ですが分かりますでしょうか。
その他にもフレーズの合間や終りなど、色んな曲の色んな箇所で使っているので、
良かったらチェックしてみてください!
これを使えば、そもそも音が格好良く派手になるテクニックにもなりますし、
その上、難しそうで実は「次の穴がどこか分からなくなるから唇を離せない・・」を解消できるのです!
ぜひお試しを!
では、そんな事にも注目しつつ、今日の曲は「WINDING ROAD」です。
お互い歌の上手いアーティストの「綾香」と「コブクロ」がコラボした名曲です。
絢香さんに関しては前に「三日月」をUPしましたが、その曲の歌手でもあります。
しかも今回は動画の中で1st担当と2nd担当で分身してみました!
いろいろ頭の中で撮りたいイメージがあったのですが、撮ったことない撮り方で、
やったことない編集ですし、
イメージ通りになるのか、というかそもそもそんな事可能なのかどうか、
一度ダメ元で撮ってみて編集してみないとどうなるか分からない。
ということで一旦撮って、編集してみたら、予想通りめちゃくちゃ体力を使って、
しかも編集してみると、
「ん?すでに思った通りの感じで出来てる。これでいいか。」とそのまま完成になりました。
リップグリスアップ、ダウン、フラッター、ベンドなどの各奏法のタイミングや雰囲気が、
動画で伝わればいいなと思います。
それではどうぞ!