「本番に限って音が詰まって出ない!」考えられる原因は。
こんにちは!
昨日・今日の4月23日、24日は毎年2回ずつ恒例の
徳永延生氏による「浜松ハーモニカセミナー」でした!
静岡県浜松を中心に活動されているクロマチックハーモニカグループ「FCF」のメンバーの方を中心に、
毎度数十名の参加者の方が、リズムトレーニングや徳永式ビブラート・ベンドの特訓をされています。
こちらは僕がハーモニカを始めて2か月の時に「初めて人前で演奏した場」として、
ほんのり甘く、なかなかに苦い思い出の場です。
当時は緊張して緊張して、それはそれは「音楽」と呼べるかギリギリの演奏をしました。
ただ!
もう今ではすでに顔見知ったメンバーの方も多く、
まがりなりにもそれなりの数のライブを経験させていただき、講師なんかも始めた僕にとっては、
「さすがにもう落ち着いてステージに上がれるなあ」と、胸を満たす感慨深い思いを抱きつつ、
演奏を始めた途端、
「・・⑤のレが出ない!」
いわゆるウンプー現象なんて箇所でもなく、そもそも音がガッ!と詰まって出てくれない。
その後、なんとか応急処置で挽回する吹き方をしつつ、演奏を終えましたが、
また反省と改善点の残る経験をさせていただき、ありがたく学べたお時間でした。
演奏者の皆さんもそんな経験はありませんか?
家での毎日や、舞台袖での練習までは普通に出ていた音が、
舞台上に限って急に出なくなる場合、
その原因は恐らく「力みすぎ」です!
クロマチックハーモニカの音は、(ややこしい事を抜きにすると)、
中の「リード」という部分が空気で振動することで鳴っています。
その為、リードというのは音によって長さや、プレートとの隙間の幅が違うのですが、
この隙間の幅、「通称=あげみ」がコンマ何ミリ単位での超繊細な調整が必要なのです。
この隙間が広すぎると、「小さく吹いたときに音が鳴らない」
この隙間が狭すぎると、「強く吹いた時や、ベンドをかけた時に音が鳴らない」
という現象が起きます。それはもう、微調整に次ぐ微調整です。
その為、舞台上でいきなり⑤のレが出なくなった僕は、
「⑤のあげみが少しだけ狭くなっていた」のか、
「普通の吸い方をすれば出るのに、力んで強く吸いすぎていた」
の、どちらかだったのでしょう。というか後者でしょう。
なので、舞台上でそうやって音がいきなり詰まる場合は、
「なんで本番に限ってハーモニカに不具合が・・・」と嘆くのではなく、
「力んで音が詰まっているんだな、もっとリラックスして吹き吸いしよう!」
という改善の感想を持ちましょう!
普段の吹き吸いの時から詰まったり、反対に、息を小さく弱く吹き吸いした時に鳴らない場合は、
それは今度こそリードのあげみが狭い・広いなどの原因の可能性があるので、
習われている先生、お近くの楽器屋さん、もしくは僕の方までご相談ください!
もちろんその他諸々の原因も考慮する必要がありますし、
リードのあげみ調整となると、素人の方が手探りで行うのは、
技術的にも機材的にも流石に難易度の高い分野なので、
お気軽に早い段階でお尋ねください!
それでは今日のYoutubeの曲は以前から「春と呼べる4月中には急いでアップしなくては!」と、
ダッシュで録音、編集を進めていた、
日本のバンド、スピッツの「春の歌」です!
(動画編集をWindowsからMacに変えたので、そこが慣れるまで一番大変でした。)
スピッツと言えば「チェリー」「ロビンソン」「渚」などが有名な曲で、
大きなメディア露出をしないにも関わらずもう20年以上も老若男女に愛され続ける、実力派バンドです。
ただ僕は個人的にこの「春の歌」の、
原っぱの様な、優しい風が吹くような声とメロディーが大好きなのです。
(↑原曲動画)
「春の歌 愛と希望より前に響く
聞こえるか?
遠い空に映る君にも」
vo.草野マサムネさんによる歌詞も、いつもリリカルで素敵です。
「愛と希望より前に響く」ってすごい表現ですよね。
「長いトンネルをくぐり抜けた時
見慣れない色に包まれていった
実はまだ始まったとこだった」
という歌詞も考えさせられますね。
ようやくステージで緊張しなくなってきたと思いきや、
成長した良い所を見せようと今度は力みすぎた僕には耳が痛いです。
それでは聴いて下さい、スピッツの「春の歌」です。