「ただ音を吹くだけ」で格好良い!芯の通った音をパーンと鳴らす!
こんにちは!
まずは先日の名古屋ライブ、次に明教寺の報恩講コンサートにお越しいただいた皆様、
本当にありがとうございました!
どちらも父のオマケでありがたく吹かせていただいたのですが、
特に明教寺報恩講コンサートの方は、そもそもの会自体が超大規模で、
出演者は関西のトップミュージシャンばかりの恐ろしい面々。
お客さんも恐らく500名近くお越しで。
さらに僕らのバックで演奏していただいたのが、
ギター 大西教文さん
ピアノ 石川武司さん
ベース 須崎健二さん
ドラム 柿本秀明さん
というスーパーメンバーで、光栄を飛び越えて畏れ多いステージでした。
ただ緊張してる暇もないくらい、本当にめちゃくちゃ格好良かったです!
後ろで演奏していただいていても超絶技巧かつ抜群の安定感で、
他の出演者の方のステージも含め、客席から観させていただいても勉強になることばかりでした!
しかも皆様超大御所なのにも関わらず、分け隔てなく温かく接していただいて、
本当にありがとうございました!
(↑「情熱大陸」動画)
それでは一転して、タイトルの件のワンポイントアドバイスですが、
生徒さんの演奏を聴いていると、どちらかと言えば基本的に皆さん音が小さいんですね。
もちろん反対に音が大きすぎる人もいますが、小さい人の方が多い。
自信が無さげに吹いているのと、住宅事情で普段から小さな音で吹く癖が付いているのと、
原因は様々だと思います。
これを解決するためにまずは少し大きめに、強めに吹く癖をつけてもらうこと。
それだけで自信の感じる音に聴こえると思います。
そして、もっと「格好良い芯の通った音を鳴らす」ためには、
「常に少しだけ圧を加えて、ベンドをかけて吹く(吸う)こと」です!
これは父こと、徳永延生大先生にも先日確認したのですが、
やはり「ただ吹いてるだけもうすでに格好良い人」は皆、「芯の通った音を鳴らしている」。
そして「その方法は?」と尋ねると、上のようにお答えいただきました。
これは僕も無意識に、いつのまにか、
そういう風に「圧を加えた、常時ベンド気味」の吹き方をしているなと感じます。
そうするとリードがパーン!と綺麗に振動してくれるのか、
音が明らかに強く、透き通った音色になります!
その為に意識するのは他にも、
「唇を強く押し当てること」
「細く、遠くに空気を送ること」
「とは言え無駄に力を入れすぎないこと」
などがあります。
これらは僕以外にも、他の先生方、上級者の方々などのライブやYoutubeなどで研究していただければ、
「確かに、そもそも音自体がなにか違うな」というのを感じて頂けるかと思うので、是非研究してみて下さい!
それではそんな所も参考になればいいのですが、
今日の曲は、最近の中学生くらいから20代くらいの男女に大人気のシンガーソングライター、
米津玄師さんの「アイネクライネ」です!
実は僕が大学生くらいの時に、まだほぼ無名の米津さんのデビューアルバムを雑貨屋さんで偶然手にして、
何の気なしにCDを購入したのですが、
すごく独創的な楽曲、作詞、そしてアートワークからミュージックビデオまでも手掛ける多才で総合的な世界観。
「これは売れるだろうなー」と個人的にプッシュしていたら、あれよあれよ!
今や若者の中ではもはや時代の寵児になってしまいました。それはそれで寂しい。
(↑原曲動画)
「あたしあなたに会えて本当に嬉しいのに 当たり前のようにそれらすべてが悲しいんだ 今痛いくらい幸せな思い出が いつか来るお別れを育てて歩く
誰かの居場所を奪い生きるくらいならばもう あたしは石ころにでもなれたらいいな だとしたら勘違いも戸惑いもない そうやってあなたまでも知らないままで」
この描写力。心象風景。
余白を残すと言うか、あえて説明しきらない歌詞が、
今の若者向けポップス界隈の歌手では珍しいと思うんです。
昨今はどちらかと言えば「好きな人のメールが~」「○○に二人で行った想い出が~」という様な、
固有名詞や、ブログの様な具体的なエピソードをストレートに書き出し、
それに対し聴衆が「わかるわかる!」と共感するような形の感動が主流で。(それはそれで良いモノだと思います。)
僕の好みは雰囲気重視なのでこの米津さんの歌詞や、メロディーがすごく美しいなと思います。
退廃的で、これをデカダンスと言えばいいのか、どこか諦観していながらも優しく。
では、そんな雰囲気を出せていますでしょうか。
米津玄師さんの「アイネクライネ」をクロマチックハーモニカでどうぞ!