タンギングはTUTUTUで間に合わないならTUKUTUでどうぞ!
こんにちは!
先日のF.I.H.ハーモニカコンテストに出演された皆様、お疲れ様でした!
そしてアンサンブル小編成部門で優勝された「トライアングル2016」の3名、
クロマチックソロ ジャズ・ポップス部門で2位、3位で入賞されたMさん、Oさん。
皆さんおめでとうございます!
観客席で聴かせていただきつつ、緊張感に自分の事のようにドキドキしつつ、
素晴らしく刺激をいただきました!
ちなみに僕はというとコンテストのゲスト演奏のコーナーに、父と共に出演させていただきました。
ハーモニカを熟知した何百名のお客さんや、審査員、プロの皆様の前での演奏。
いつも以上のプレッシャーの中でしたが、楽しんで演奏する事が出来ました!
父がYoutubeにUPしていたのでご覧いただければ幸いです。
そして今日のワンポイントレッスンですが、
生徒さんが、速めの曲を吹いていて、
結構上手に吹けているのに、模範演奏のスピードに少しずつ後れを取るシーンが見受けられます。
そのキッカケの一つとして、「1拍3連がスムーズに吹けない」という事があります!
1拍3連(=3連符)とは、下記画像の音符ですね!
これは拾った画像なので「タカタ・タカタ」と表記していますが、
クロマチックハーモニカの吹き方の表現としては「TUKUTU・TUKUTU」となります!
まあでも結果的にほぼ似たようなイメージです。
まず人間が言葉を発する時に、
タ行(チ・ツ除く)を発音する場合、
「前舌を歯茎につけて息を止め、急に舌を離して息を出して破裂させます。」
カ行を発音する場合、
「舌の奥を上げて軟口蓋(喉ち○この手前の柔らかい所)につけ、息を一瞬止めてからそのあとに勢いよく出す。」
という仕組みになっています。
↑サイト(http://www.news.ed.jp/rou/mimiyori/hatuon/rensyu_t.html、
http://www.voice-produce.com/blog/1721)より引用
ハーモニカを吹き(or吸い)ながら、前者のTUの破裂音を使って音を区切るのが、
「ノーマルタンギング」と呼ばれるものです。
ちなみに例外的かもしれませんが、僕は遅いタンギングも速いタンギングも、
ほとんどの場面でこの方法ばかりを使用しています。
ノーマルタンギングは、喉によるタンギング(ウ、ウと切る)よりも早くスムーズに切れる分、
破裂音のアタリが強くて、嫌がる人も多いのですが、
幸いにも僕は破裂音もそんなに目立たずに出来るので、だいたいをノーマルタンギングで吹いています。
ただし問題は、
そのノーマルタンギングでも流石に1拍3連の音符だと、綺麗に素早く切れない事が多いので、
ここで初めて、今回のテーマである「ダブルタンギング」というものを使用して、素早く区切っていきます。
それが上でも説明した、「TUKUTU」という方法です。
ノーマルタンギング(TU)と、交互にハーフタンギング(KU)を繰り返し、
テンポの速い音符を区切る際に使用します。
ハーモニカを吹いていない状態で、
「トゥトゥトゥトゥトゥトゥ....」と、「トゥクトゥトゥクトゥ....」を言い比べてみると分かりやすいですが、
明らかに後者の方が速く音が切れていませんか?
ならばそれを音を吹きながら、もしくは吸いながら、口の中で発音するだけです!
このダブルタンギングは3連符以上に何音も16分音符が続く場合などにも、
例えばドーーーと吹きながら「TUKUTUKUTUKU...」と発音する事で、いくらでも連続して区切れるので、
どんどん慣れて応用し、リズミカルな演奏をしていきましょう!
以上です!!!
では、そんな「タンギング」という部分にも注意して、今日の曲ですが、
映画「スタンド・バイ・ミー」の主題歌として世代を問わず非常に有名な、
Ben E. Kingによる大名曲「Stand By Me」です!
この映画の原作小説のタイトルは「The Body(=死体)」だそうですが、
「少年たちがある死体を探しにひと夏の冒険に出るだけ」、しいて言えばそれだけの映画なのに、
誰もが過ぎ去った少年少女の時代の在りし日を思う、不思議な魅力の超名作映画です。
ぜひ観たことのない最近の若い方は、一度ご覧ください。
昔の映画でも本作や、
「スティング」、「十二人の怒れる男」など、今観てもめちゃくちゃ面白い映画は沢山あります。
それではそんな映画の思い出にも耽りながら、「Stand By Me」です!どうぞ!