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ため息のような音の正体は「サブトーン奏法」?


こんにちは!

まずはお詫びと訂正なのですが、

LIVEのページに掲載していた、

「玉田ピアノ SOUNDVIEW23 デモ演奏 & 体験レッスン」の日程の、

曜日が間違っておりましたので訂正いたしました。

6月26日(土)となっていましたが、正しくは6月26日(日)でした。

ご指摘いただいたNさんありがとうございました!

26日は僕は12時15分から1曲だけデモ演奏をさせていただいた後、13時から1時間体験レッスンを開催いたします。

小規模な催しですが、良ければレッスンにご興味のある方などはお気軽にお越しください!

それでは早速本日タイトルのワンポイントレッスンですが、

【ため息のような音の正体は「サブトーン奏法」?】

についてです!

よく父 徳永延生先生の演奏や、手前味噌ながら僕の演奏を聴いていると、

大なり小なり、(特に曲のエンディングの音などに)ため息のような掠れた音が鳴らされている事があります。

お気づきでしたでしょうか?

この正体はご存知の方も多いかと思いますが、「サブトーン奏法」というテクニックです!

この奏法を用いると、

「歌手の方が歌う時のため息のような掠れた、吐息が漏れるような切ない」

そんな音の表現が可能です!

どの様にして吹いて(吸って)いるかと言うと、

色んな使い方があるのですが一番簡単に出しやすい方法は、

例えばミ♭の音を鳴らす際は、本来はレバーを押している状態で⑤を吸いますね。(=⑤)

仮にこのミ♭がフレーズの最後の音、それをロングトーンで伸ばす場合。

ここでサブトーン奏法をかけたいとすると、

ビブラートをかけながら、⑤のミ♭を吸い続けながら、少しだけレバーを離した状態にします。

この「少しだけ」の感覚が非常に厳密、繊細で難しいのですが、

全部押し込んだときを10とすれば、本当に10分の1くらいだけレバーを離します!(=9くらいレバーを押している状態)

そうすると、ビブラートが掠れたような音で鳴っていませんか?

それがサブトーン奏法の一つです!

これは行き過ぎるとミストーンになってしまうので、その手前ギリギリを見極めましょう!

反対に例えば、レバーを本来押さない音でサブトーン奏法を出したい時。

仮に5のドを吹くときなどは、

5を吹きながら、ビブラートをかけながら、少しだけ(=同じく10分の1ほどだけ)レバーを押し込みます。

そうすると本来レバーではない音でもサブトーン奏法が可能となります!

ここまで、上記は正確な音を鳴らしてから最後を掠れさせるため、

通称「後ろサブトーン」と呼ばれるものですが、他にも、

正確な音よりも前に掠れさせる「前サブトーン」などもあります。

これは上記の音と同じ例で説明すると、

⑤のミ♭を、まず一瞬だけ10分の1くらいだけレバーを押し込んで吹いて掠れた音を鳴らし、

その後ですぐ、完全にレバーを押し込んで正しいミ♭に戻して鳴らす。

また、

5のドを、まず一瞬だけ10分の1くらいだけレバーを押し込んで吹いて掠れた音を鳴らし、

その後ですぐ、完全にレバーを離して正しいドに戻して鳴らす。

以上、お分かりいただけましたでしょうか?

こういった細かい手の操作や動きでのテクニックが、

少しでも伝わればといつも音源は映像付きでUPさせていただいていますので、

その辺にも注目してご覧いただければ幸いです!

(横からの撮影なのでレバーの押し込み具合はあまり目で見えませんが・・・)

それでは今日の曲は、今、朝ドラの主題歌「花束を君に」で再度世間の注目を浴びている、

宇多田ヒカルさんの昔の大ヒット曲「Automatic」です!

(「花束を君に」の方も近日中に演奏予定)

宇多田さんと言えば、僕の世代の「歌姫」というポジションの筆頭ですが、

その歌唱力、リズム感、作詞作曲のセンスなどなど、どれを取っても一級品で、

当時16歳(!!)で発売した1stアルバム「First Love」は今現在でも日本で最も売れたアルバムとなっており、

便利な便利なWikipediaさんによると、

現在までに日本で870万枚以上、全世界で991万枚以上を出荷している。そうです。(2016年6月現在)

本当に歌を歌う為に生まれてきたような才能に、羨望の気持ちで一杯ですが、

そんな宇多田ヒカルさんの好きな曲をあげると本当にキリがないです。

(「In My Room」、「First Love」、「Colors」、「光」、「プレイ・ボール」、「蹴っ飛ばせ!」などなど・・)

その中でもひとまず最初に吹きたかったのがこの「Automatic」で、

今後も椎名林檎さんやこの宇多田ヒカルさんは、格好良い曲が盛り沢山なので、

色んな曲を演奏していきたいなあと思っております。

それでは多用したサブトーン奏法にも注目しつつ、「Automatic」です、どうぞ!

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