ビブラートはあえて「---~~~」です、僕の場合は。
こんにちは! やっと9月になり、ぼんやり涼しくなりそうな気配が近づいてきた感じで、
心底ホッとしている、汗かき代表の徳永有生です。
前にもお伝えしましたが、今月は9月19日(月・祝)に徳永教室門下の、
日本大会一位経験者ばかり、と、僕。
でクロマチックハーモニカばかりのコンサートがあります!
場所は兵庫県武庫之荘のライブスポットアロー!
バックはスーパーピアニストの多田恵美子さん!
チケット自体はなく、電話かメールの予約だけでOKなので、ぜひどなたもお気軽にご連絡ください!
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それでは本日のテーマは「音量のビブラート」についてです!
「そろそろ、音符をなぞって間違わずに吹くだけなら問題なくなってきたなあ。」
と立派に成長された方に、次のステップとして取りかかってほしいのはビブラート。
そして主な方法がこの「音量のビブラート」です。
これは別名「腹式ビブラート」と呼ばれます。
それこそフルートを吹くように、(吹いたことないですが)
「お腹から送る空気の量を調節」して行うビブラートです。
大事なのは滑らかな音量調整。
鳴る音の大きさを波打たせます!
でもこれが実は難しくて、
音の波の幅が小さすぎてもビブラートとして伝わりませんし、
かと言って極端すぎて音が途中で途絶えたりしても一気にメロディーが乱れてしまいます。
波がチグハグ、バラバラすぎてもあまり良くないです。
コツとしては、
自分の最大吹ける音量が10だとしたら、
普段は7くらいの音量で吹いている。
そして、そこから3くらいまで音量を下げる。
また7くらいまで綺麗に戻す。
これを滑らかに繰り返し、
7↓3↑7↓3・・・・という風に、音量にサインカーブを描かせます!
で!!
これはあくまで音量の波。 例えば、いつもの「Panoチューナー」などを見ながら吹いても、
音程は動かしていないので、チューナーを見ても針はほとんど動かないハズです!
これ僕個人的に、かなり良い練習の目安になると思っています。
ビブラートはかけるが、チューナーの針を動かさない。
何故かと言うと、
(あとでチューナーの針(音程)を動かすビブラートも練習するのですが、)
ここの練習では「ひとまず音量だけでビブラートをかける」事に集中して欲しいからです。
9割以上の方の最初の問題として、
「ビブラートの波が小さくて、自分はかけているつもりでも周りには伝わらない」があるのですが、
その多くは口先をモゴモゴしてベンドビブラートもどき気味になっている事が原因です。
音程だけが少しだけ上下していて、音量はほとんど変わっていません。
なのでその解決方法として、
「音の聴こえは波打っているのに音程の針は動いていない!」に集中する事で、
「それすなわち音量が上下している!」となり、
ハッキリとした音量の波をかけられるようになる生徒さんが多いです!
ちなみに音程を波打たせるのは「ベンドビブラート」としてまた別の手法なのですが、
それと今回のテーマの「音量のビブラート」を複合して、
「徳永式複合立体ビブラート」と長い名前を、我が父 徳永延生氏が名づけております。
確かにこれはかなりオリジナルな音色で、
ハーモニカの大会などでも、ビブラートを聴くだけでその人が「徳永門下」か「その他の方」かはすぐ分かります。
それほどに大きな武器なので、音色の雰囲気がお好みの方はぜひ盗んでいきましょう!
ビブラートを始め、色んな技術は何でも、
技術としてしっかり出来るようになった上で、
あとはその武器をどれくらい使うか。はたまた使わないか。
かけ方の大小や匙加減は好みの問題なので、
「出来るようになってから、取捨選択する」感じが良いと思います!
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ここからは、最後に、
「ビブラート、そんなん綺麗にかけられるで!」
「けどなぜか、上手い人みたいに格好良くならへんねん・・・」
という中級者の方へ。
ビブラートは、
練習の時は均等なリズムで正確にかけて特訓しますが、
曲の中で歌うように表現したいときには、
あまりに均等なリズムで真面目にビブラートをかけてしまうと、
反対に単調な聴こえになってしまいます。
まあ、「それが良い!」というスタイルの方も多いですが、
僕の場合、あえて不揃いにして揺らしています。
無理矢理、文字で表してみると、
~~~~~~。
ではなく、
ーーー~~~。
とか、
~~~ー-~。
そんな感じでしょうか。
ふむ。
これは我ながらなかなか衝撃の表現・記述だと思います。
良かれと思って書いてみましたが、
伝わった方が逆に驚くザックリ加減です。
ただ、まあ、
テキスト付属の模範演奏などは、初めての人でも分かりやすくするために、
かなりシンプルで真面目に均等なビブラートとなっているので、
もしも、「もっと実践的でお洒落なビブラートを参考にしたい!」という事であれば、
それこそ超上手い方のCDやYoutubeをお聴きいただければ、
それぞれの方の「実際の曲でのビブラート」がイメージしていただけるかと思います。
ーーー~~~。 という文字での斬新なアドバイスよりも、
良ければそちらを耳で聴いて参考にしてみて下さい!
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それではそんな所にも注目しつつ!
今日の曲は、今回の徳永教室発表会で、
先日ビクターエンタテインメントよりメジャーデビューを果たされた、
山下伶さんとデュオで演奏させていただいた「Joyful,joyful」を、
ここでは一人で二役やってみました!
元々は、ベートーヴェンの交響曲に歌詞がつけられたというゴスペルの曲だそうですが、
「天使にラブソングを2」という名作ミュージカル映画の中では、
ソウルミュージック・R&B風に大胆にアレンジされたバージョンでも有名です。
そしてこちらはその「天使にラブソングを2」のバージョンで、
派手に楽しく二人(というか僕一人)が縦横無尽に絡みまくるアレンジになっています。
ビブラートももちろん縦横無尽?です。
それではどうぞ良ければご覧ください、「Joyful,joyful」です!
(縦横無尽すぎて、右の僕が途中から画面外に飛び出しまくります。)