「主張は控えめに。表現は大げさに、大胆に。」by 綾戸智恵さん、のお父さん
こんにちは!
先日の「大正区 なんおんキャンドルナイト」でのライブ演奏にお越しいただいた皆様、
大変ありがとうございました!
キャンドルナイトというイベント自体が、町で初の試みという事で、
特に屋台の出店などがあるわけでもなく、
僕以外の出し物などがあるわけでもなく、との打ち合わせだったので、
良い意味で小さなイベントで、
それも隅の方でBGM的な演奏かなとリラックスしていたところ、
まさかまさか、の大盛況。
夜の公園にも関わらず、点灯前からすでにざっと100人以上は集まられ、
それも計3時間ほど、入れ替わり、立ち替わり。
大正区の皆さんが、老若男女こぞって遊びに来られていました。
そんな大盛り上がりの中、鶴見区在住の僕が、
いきなり脈絡なく、ど真ん中のステージで演奏せねばだったので、
しっとりBGMの予定が急遽変更、
大音量ルパン3世のテーマで登場させていただきました。
そのおかげか、区長さんやスタッフの方々いわく、
「キャンドルを見終わって、帰ろうとしていた人が、音を聞いて沢山戻ってきていた」
と仰っていただけて。
途中、少年達から「千本桜吹いてーー!!」とリクエストをいただき、
何とかお応えして。
キャンドルは綺麗で、皆さんは温かくて、非常に楽しかったです!
大正区の皆さま、大変ありがとうございました!
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そして今日のレッスンアドバイスは、僕がいつも生徒さんに言っている事を、
一言でまとめられている、
それも偉大な方の名言で発見したのでそちらを。
「主張は控えめに。表現は大げさに、大胆に。」
by 綾戸智恵さん!!!
の、お父さん。
です。
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これはこのままで、短い言葉だからこそ響くと思うので、
何の解説もいらないのですがあえて言えば、
やっぱりステージや人前で演奏する以上、
「どや!聴けー!見ろー!」的な自信を漲らせ、
ナルシストでなんぼだと僕は思うのです。(程度はありますが・・・)
そうした、過剰で大げさな感情表現と演出で、
やっとこさ聴いている人たちには丁度いい塩梅です。間違いなく。
例えば観に行ったミュージカルの役者さんたちが、
舞台の上でみんなで、どこか恥ずかしげにモジモジと演技をしていたら、
その劇は、こちらの感情を揺さぶってくれるでしょうか。
例えばお笑い芸人さんの漫才でも観に行ったとして、
その彼らが、(失敗しないよう、恐る恐る・・)で客席の方も見ないでうつむいて漫才をしていて、
観ているこちらは、腹を抱えて笑わせてもらえるでしょうか。
と、同じことだと思います。
と、僕は自分では思っています。
なぜなら僕自身が放っておくと、
あまり主張の強い、自信に溢れた方の性格ではないので、
やりすぎくらいで丁度良いのだろうなあ、と。
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反対に良い例としては、
SMAPのキムタクさん、木村拓哉さんがすごく分かりやすい例かなあ、と。
あの方はいわゆる「格好付ける」事に照れやためらいが無く、
テレビでいつお見かけしても全力でスーパースター「キムタク像」を演じられております。
もしかするとそれが鼻に付く方もいるかもしれませんが、
僕は同性でも、ああいった勢いよく振り切った「格好付け」は大好きです。
観ていて素直に、カッコいい!!と思います。
なのでぜひ、皆さんもビブラートやベンド、音量の強弱、突き詰めれば動きや身体の揺れ、
などなど、恥ずかしがらず堂々と楽しんで演奏しましょう!
演者本人が誰よりも楽しそうにやっているステージ、
たぶんそれは、
ミュージカルでも、漫才でも、アイドルでも、ハーモニカ演奏でも、
観ていて、聴いていて、
絶対にもうそれだけで心に伝わってくるものがあります!
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余談ですが、
同じ綾戸智恵さんの名言を集めたサイトにも載っている、
綾戸さんが、コーラスの方たちに指示をしている一場面のやり取り、
このエピソードが僕は大好きです。
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「Aのところでウワッと歌ってや」
(コーラス隊)「ウワッて…音は、どの音ですか?」
「ああ、もう雰囲気!雰囲気でええから!」
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素敵です。
「なんかもう音とか細かいそういうことじゃなくて!」
という綾戸さんの、音楽を楽しんでいる姿がありありと浮かびます。
「ノッてきてる時に音とかそんな事はええねん!」
みたいな、ね。
勝手な想像ですが。
僕が、ライブを観に行ってみたいなあ、と一番思うアーティストさんです。
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では最後に今日の曲は、
1954年制作のフランス・イタリア合作映画。
「現金(ゲンナマ)に手を出すな」より、
「グリスビーのブルース」です!
こちらはWikipediaを参照させていただくと、
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・音楽を担当したジャン・ウィエネルの自作曲である。ハーモニカによって哀調を帯びた短調の主旋律がスローテンポで奏でられ、主人公マックスの好む曲として、映画内では様々な編曲で使われている。ことにマックスの「老い」が強調されるシーンで幾度か流れ、初老のマックスの寂寥と孤独を象徴する曲にもなっている。ウィエネルの作品の中でも著名な一つである。
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という珍しく、元々がハーモニカで吹かれている事で有名な曲です。
極端にグローやフラッター、ベンド、トリル、グリッサンド、などなど派手な技術を織り交ぜまくり、
クロマチックハーモニカという楽器の、引き出しの多さを見せたいと共に、
「おお!ハーモニカってそんな音も出るんやね!」
と驚いてもらう事に特化して演奏をしています。
それではどうぞ、「グリスビーのブルース」です!