【瞬間サブトーン奏法】が出来るから難しいキーもあながち悪くない
こんにちは!
先週と今週は父のLIVEを観に、
梅田AZULと心斎橋LUGTIMEに行ってきました。
どちらも、父や多田トリオの圧巻の演奏にただただ勉強させていただき、
楽しく聴かせてもらうだけでなく、飛び入りで僕も数曲吹かせていただきました。
伝統も格式もあるJazzライブハウスのステージはすごく緊張感がありますが、
またまた素晴らしい経験でした!本当にありがとうございました!
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そして今日のレッスンアドバイスですが、
クロマチックハーモニカの高度なテクニックの1つ、
サブトーン奏法の応用についてです!
まず、サブトーン奏法とはクロマチックハーモニカ特有の、
「レバーを少しだけ押した状態で音を鳴らすことにより、
半音上の音を少しだけ混ぜ、不協和の掠れた感じの音を鳴らす事」
です!
これを僕の父はよく「ため息的な」と表現しますが、その通りで、
「楽器で歌う」ことを目標としている僕としては非常に興味深い奏法の一つです。
そしてこれを父は上手に、頻度も多く使いますが、僕もやはりそれなりによく使います。
特に分かりやすい例で言えば、
曲の最後の音はビブラートをかけ、音量もフェードアウトしながら、
サブトーン奏法で掠れて消えていくように、、、と終わる事も多いです。
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でも実はそういう「語尾」で掠れさせる場合だけでなく、
サブトーン奏法は「途中経過」で掠れさせる事も実は可能で、これが格好良いです!
それが今日のテーマ、「瞬間サブトーン奏法」です!
例えばメロディーが名曲、映画音楽の「ひまわり」だったとして、
この曲はキーが♭3つのCmです。
シとミとラが♭するキーですので、一見難しそうに見える方もいらっしゃるかと思いますが、
これを逆手に取ってあげる事が出来ます!
そのCmの時に「ひまわり」の冒頭のメロディーは、
「ファ♯、ソ、ドーーー、ミ♭、ソーー、ラ♭、ファーー」
(②L、3、5ーーー、⑤L、7ーー、7L、⑥ーー)
※下線L=レバーを押す
です。
で、この時に顕著な「瞬間サブトーン」が出せるポイントがあるのですが、
それはどこか分かりますでしょうか?
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と言っておいて、
突き詰めれば3箇所くらい入れてもいいのですが、
確実に一番、絶対的に簡単に入れやすい所があります。
それが
「ソ⇒ラ♭」
(7⇒7L)
のポイントです!
お分かりいただけましたでしょうか。
ちなみにラ♭は=ソ♯です。
という事は、
この音の繋がりは、
穴移動が無く、
空気の吹き吸いの往来も無く、
レバーを押すだけで次の音に進める。
そして、ここで重要かつ、それをすればいいだけのコツが!
レバーを押す動作を普段の様に、
間違わないように正確に、0から10にバシッ!ピタリ!と押すのではなく、
(ここでの数字は穴番号とかではなく、レバーの押し具合の距離感覚ですよ。)
あえて0から少しだけゆっくり123456789、、と途中経過を通っていき、
中途半端な「サブトーン状態」の音を鳴らしながら進んでから、
その上で「ラ♭」に到着する。
クロマチックハーモニカがお手元にある方、
やってみられましたか?
これが語尾ではないところで使える「瞬間サブトーン奏法」です!
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と、ブログを書き進めながらも、
並行して、ある曲をYoutubeに載せようと作業していたのですが、
(おお、まずいぞ、今日の曲ぜんぜんサブトーン使ってへんぞ)
と残念ながら気付いてしまったので、
アップしようとしていた曲を急遽、変更しました。
気付かへんかったら良かった・・・。
すまぬ、アップしようとしていた曲。
そして、さらば!アップしようとしていた曲!
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というわけで変わりまして、
今日の曲はうってつけの♭4つのFmのキー、
そしてネスカフェのCMでお馴染み(だったそうです)。
僕は当時の方ではなく、その後、
The FugeesのLauryn Hill(フージーズのローリン・ヒル)という歌手がカバーしているバージョンを先に知っていました。
(Lauryn Hill - Killing Me Softly Live In Japan 1999)
ただ今回のは一応元々の方、Roberta Flack(ロバータ・フラック)さんで、
「Killing Me Softly With His Song」です!
邦題は「やさしく歌って」、
世界中で数多くカバーされてきたこの曲ですが、
その大元であると思われているロバータ・フラックさん、
実はこの人もカバーであることはあまり知られていません。
本当の原曲はロリ・リーバーマン(Lori Lieberman)という方が歌っており、
(なんか登場人物、全体的にラ行が多い。ラリルレロ率が高め。)
これはあまり売れてはおらず、
機内BGMに使われていたこの曲を偶然聴いたロバータさんが気に入り、
そしてカバーするに至り、そちらは大ヒットしたんだそうです。
知名度の問題が多分にあるでしょうけれども、
同じ歌でも歌う人が変われば、届く人の数が変わる、
それが表現力によるものであるとして、見習いたいですね。
というわけで、♭4つのややこしいレバー操作を利用して、
サブトーン奏法を存分に取り入れ、
ロバータさんの掠れた色気のある歌声を表現できるよう尽くしております。
「Killing Me Softly With His Song」です、どうぞ!!