【西宮教室拡大】のお知らせと、クロマチックハーモニカの【替え指】の活かし方について!
こんにちは!
まずはお知らせなのですが、
どんどん拡大していく和泉中央教室に引き続き、
西宮北口教室での個人レッスンもさっそく沢山お申し込みをいただき、
当初に開講した時間だけでは、いきなり枠が足りなくなってしまってしまいました。
とても嬉しい多忙で最近過ごしています、ほんとうにありがとうございます!
その為、これまでの、
①「第1月曜日の午後12:45~15:45」
②「第3月曜日の午後12:45~15:45」という3時間ずつに加えて、
③「第4金曜日の午前9:45~12:45」
も追加で西宮北口教室を開校することになりました!
時間枠は、
A)9:45~10:45
B)10:45~11:45
C)11:45~12:45
の3枠になります。
これもまた希望者があれば午後から夕方、また別の日程なども追加を考えますので、
どんな要件もどんどんお気軽にご相談ください!どうぞよろしくお願い致します!
もちろんCOOPカルチャーのグループレッスンの方でもお待ちしております!
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それでは今日の1ポイントレッスンのテーマは、
「替え指」の考え方や、それぞれの長所短所についてです!
まず「替え指」とは、クロマチックハーモニカ特有のレバー操作を利用して、
例えば、ドの音を「5」で吹くのではなく、「④レバー」を吸うに変える事、
また、ファの音を「⑥」で吸うのではなく、「6レバー」を吹くに変える事、
などを言います!
これは音符的に言えば、それぞれ、
「シ♯=ド」
「ミ♯=ファ」
になるから代用できるという事ですね!
まずもうこの時点で、「・・・?」となってしまう様な、
「楽譜さっぱり分からんのや、てやんでえ」系の僕と同じタイプの方は、
ピアノの鍵盤を眺めて、
白鍵と黒鍵を順番にひとつひとつ指をさしながら、
「ドがこの白鍵で、じゃあこの隣の黒鍵がドの♯で・・・」
と数えていくと、驚きの発見があることでしょう!(白鍵だけに!!)
ちなみに僕はこれを発見した段階が、2年半ほど前でした。
その1年後には肩書きを偉そうに「楽器講師」としたのですから、
人生は何がどうなるか分かりません。
楽譜を読むことなども、未経験者さんが思われているより難しくありません。
皆さん、本当に何歳からでも自信を持って音楽を楽しみましょう!
余談でした。
ちなみに、そういう仕組みを利用した「替え指」は、
フルートやサックス、クラリネットなどにも同じくあるそうです。
というかまあ、そんなメジャー楽器の皆様から見た方が、
「へー、クロマチックハーモニカにも替え指あるんやね」になるでしょう。
余談2でした。
その替え指、
クロマチックハーモニカにおいて使うタイミングは大きく分けて二つです。
①そっちの方がスムーズに鳴るから
②そっちの方が息がしんどくないから
この2つと、後にご説明する「クロマチックハーモニカの大前提」を混ぜ込んで天秤にかけ、
各場面で最も効率の良い演奏をしていきましょう!
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まず①「そっちの方がスムーズに鳴るから」という理由は、
例えば16分音符など細かいアドリブフレーズで、
「シ→ド→シ→ラ」などと出てきたときに、
これを素直に、「④→5→④→③」と細かく吹き吸いを織り交ぜると、非常に流れが悪いです。
なめらかに鳴らせないんですね。
でもここで「ド」を「5」から「④レバー」に変更すればそれだけで、
「④→④レバー→④→③」
という超簡単で、なおかつ吸い音だけでワンフレーズ一息で鳴らせるから綺麗という、
お得フレーズに早変わりします!
これは他にも、
「ミ→ファ→ミ→ド」(6→6レバー→6→5)や、
「ド→シ→シ♭→ラ」(④レバー→④→③レバー→③)など、
そうした方が絶対に良いフレーズというのは多々出てきますので、
まずこれを覚えておきましょう!
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次に②「そっちの方が息がしんどくないから」は文字通りの意味です。
楽器界でめずらしくクロマチックハーモニカは、「吸い過ぎてしんどくなる楽器」ですので、
演奏をし続けながらも、どこかしらで「肺に溜まった空気を逃がす」必要があります。
これをブレスコントロールと言い、
普段から吹き音では、鼻から空気を同時に出したりして、
「しんどくないように」常に調節することで、何とか涼しい顔で演奏しています!
「でも、もうそれだけじゃ、この最後に来るファの全音符がこんなに長く吸って伸ばせない・・!」
という時は来ますね、これ、とてもしんどい場面です。
曲によっては「なんかもう、かれこれ4小節くらい吸い続けてない?」という時もあります。
ここで結論ですが、
例えば、そのとどめの音が全音符のファなら、
「じゃあ、レバーを押して、ミを吹いちゃえばいいじゃん」
という神のお告げが、替え指の二つ目の使いどころです!
文字通り、そこで息を吹き返せます!
発表会やグループレッスンで周りに、
演奏の際にフレーズがしんどくて、息も絶え絶えの方がいらっしゃるでしょう。
皆さんは、今後、そんな時、
横からそっと手を差し伸べて、盲点だったこちらをお伝えしてあげて下さい。
沙漠で水を分け与えたもうた神の様な目で見てもらえること、うけあいです。
ぜひ教えてあげましょう!
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で、ここに最後にもう1つだけ考慮に入れないといけない、
「クロマチックハーモニカの大前提」があります。
それは、
「どちらかと言えば、吹くより、吸い音の方が綺麗」
という事です!
衝撃の事実だった方も、すでに知っていた方も、
吹いてきた体感としてすでにそれがあった方も、いらっしゃるかもしれません。
これは構造上なので理屈ではないかもしれませんが、しいて言えば、
ベンドも吸い音の方がふわっとかかりやすいし、
吸ってレバーを押す「替え指のド」にしておけば、レバーを離すサブトーンがかけられます。
でも吹き音だって、
グローやフラッターという奏法がかけられるし、
吹く方のドにしていても、レバーを押していくサブトーンがかけられます。
シンプルに音だけで言えば、吸い音の方が綺麗に響くとされていますが、
それも要素の一つとして、
さまざま条件や、長所、またフレーズの前後の流れなどを考慮に入れ、
すべて混ぜ込んだうえでの最適解を自分なりに見つけていきましょう!!
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それでは今日の曲ですが、
2017年12月頃に実写映画化されることで話題のアニメ「鋼の錬金術師」、
そのOPテーマとして強い印象を残したジャパニーズロックの名曲、
ASIAN KUNG-FU GENERATIONで「リライト」です!
(原曲動画↑)
アジカンことASIAN KUNG-FU GENERATION(アジアン・カンフー・ジェネレーション)は、
2003年にメジャーデビューし、
「ひょろっとしたメガネ男性が轟音のロックを掻き鳴らし、叫ぶ」というギャップで、
洋楽でいうところのWeezerのように、ロックシーンに新鮮な衝撃を与えました。
そこから多少の雰囲気の変遷は有れど、変わらぬセンスと名曲群、
さらに両者双方の代名詞と化した、「中村祐介」氏による美麗なアートワークで、
シーンの先頭を走り続けてきました。
僕もリアルタイムで聴いてきましたが、聴き始めてそろそろ早15年になりそうですね。
そして今年が結成から20周年ということでアジカンを愛する後輩アーティスト13組が揃い、
アジカン初のトリビュート盤「AKG TRIBUTE」が発売されたり、
また、こちらも小説のカバーイラストを中村祐介氏が手掛ける事で有名な、
森見登美彦原作のベストセラー青春恋愛小説、「夜は短し歩けよ乙女」がアニメ映画化され、
その主題歌をなんとASIAN KUNG-FU GENERATIONが担当することに。
結成し、20年が経っても、最前線で話題を振りまいてくれます。
「夜は短し歩けよ乙女」は僕の読書歴の中でもTOP5に入るくらいの愛読書ですので、
中村祐介氏繋がりでアジカンが主題歌という、その粋な計らいに抜かれました、度肝を。
ぜひ映画館で観たいと思います!
それではそんなASIAN KUNG-FU GENERATIONが当時、今よりもっと若さと勢いで、
轟音の洪水の中、焦燥や鬱憤を叫び、時代を駆け抜けた名曲。
「リライト」をクロマチックハーモニカでも叫んでみました、どうぞよろしくお願い致します!