色んなことが恐くなくなる、【か弱い表現者のための名言3つ】!
こんにちは!
先日の東京での徳永親子コンサート、ならびに、
昨日の大阪市鶴見区役所でのトワイライトコンサートにお越しいただいた皆さま、
本当にありがとうございました!
(↑親子ライブ with 山下伶さん 「熊蜂の飛行」 ピアノ:多田恵美子さん)
(↑鶴見区役所トワイライトコンサート)
どちらも本当にありがたく沢山の方がお越しいただけて、
最近ではYoutubeやインスタグラムを通じて僕の事を知り、
そこから東京や区役所のライブにも観に来ていただいたり、
という嬉しい広がりを見せています。
今後も、僕はクロマチックハーモニカという楽器自体の認知度を上げるために、
地道に活動していけたらと思いますので、
どうぞよろしくお願い致します!
_______________________
では今日のブログのテーマですが、
【か弱い表現者が勇気をもらう名言を3つ】
を紹介したいと思います!
なぜか前回の記事(←リンク)がとても各地で好評をいただいたので、
「確かに楽典的なことなら他のサイトでも読めるもんなあ」
と考えると、
こういう視点の記事もたまには良いのかなと思えました。
コメントいただいた皆様、ありがとうございます。
とは言え、そればかりだと自己啓発本みたいになってくるので、(それはそれで大事やけど)
前回と今回でこういう話も一旦終わって、
次からは何かシンプルで具体的な話もしたいと思いますのでお楽しみに。
ペンタトニックとか!なんかこう、音符の長さとか!実用的なヤツで!
今回は3つ紹介しますが、全て根幹は同じです。
自分に何度も言い聞かせる意味が大きく、
プロとしてのタフさをまだ備えていない、
僕の様な、
か弱い表現者にとって大事な話です。
スケール練習を毎日何時間もするより、
偶然こういう一言と出会っただけのことが、
何倍も、ステージ上で活きてきたりします!
(でもスケール練習は毎日何時間もした方が良いですね。がんばります。)
_______________________
「花は美しい」と言うと、
「美しくない花もある」という人が出てくる。
そのクレームを想定し、
「美しい花もあるが美しくない花もある」と書く。
それはもはや言う必要のない文となる。
全ての人が納得する文では表現にならない。
勇気が必要なんだ。
_______________________
1つ目の文章は、
もはや国民的キャラクター(?)にもなった、
「貞子」を生み出した歴史的ホラー小説、
「リング」の著者、鈴木光司さんの言葉です。
これって表現する時に共通で、
音楽でも何でも一緒だなあ、と。
僕も、
ステージで演奏する時、
ブログを書く時、
いつもこの感覚で、
「もう一歩踏み込むこと」を心掛けています。
例えば今まさにこうして、
僕みたいな若輩者のペーペーが偉そうに何かを発信したら、
もっと偉い人から、
「いやその理論は間違ってる」
「お前の演奏なんて大したことない」
なんていう事を言われそうだなと思ったり、
、、、実際言われたり。
ステージ演奏でも、YouTube音源でも、
ブログやTwitterの文章でも、
公に何かを表現しようとすると、
常に「こうすると他者からどう思われるだろうか」という、
心配、恐怖、が付きまといます。
「こんな事をしたら冷めた目で見られるかも」
「下手なのに人目に触れたら上手い人に叩かれるかも」
と、いつだって怖いです。
事実、
頑張っていく道の途中では、
何をしても、どういうルートを通っても、
否定的な人が少なからず飛んで来ます。
そりゃもう喜んで飛んできます。ズダダダッと。すごい速さで。
余談ですが、
この「否定される事」に関しては、一昨日くらいに偶然見かけた、
元子役「はるかぜちゃん(16歳)」の、
いじめに関するツイートが胸に刺さります。
当時15歳だったらしい女の子の考えに唸らされました。
じゃあこれに対して、「表現する人」はどうしたらいいのか。
毎回凹むのか、逃げるのか、辞めるのか。
少なくとも、臆して縮こまった演奏にはなっていきそうです。
そこで2つ目として今度は、
ジブリ映画のいろんなキャッチコピーを手掛けた伝説的なコピーライターであり、
釣り人であり、(?)
大人気ゲーム「MOTHER」シリーズなどのシナリオライターでもある、
僕の大尊敬する糸井重里さんの言葉です。
_______________________
表現をして生きていくということは、
きみを大好きなひとが横を走ってくれているということであると同時に、
きみを大嫌いだという人も、
いっしょについてくることなんだ。
そっちを見ちゃだめだよ。
ぜったいに。
_______________________
これを読んで、
「なんだ、自分だけじゃないんだな。」
と僕はとても安心しました。
むしろ「あるある」なのか、と。
そう考えると、怖がらずに「表現」が出来ます。
絶対に褒めてくれる人の方が何倍も多いですからね。
頑張っている限り。
だって世の中、良い人の方が多いです、本当に。
演奏でも「こんな音、思い切って出してやれ」
下手くそでも「YouTubeに演奏アップしてやれ」
ブログでも「後で怒られても今思ってることを書いてやれ」
と勇気が出ます。
例えば僕も生徒さんには、僕や教材の範疇・想像を超えて、
「聴いたことない吹き方!でもそれ個性的ですごく良いですね!」
「うわ!何その音!どうやって鳴らしてるんですか!教えてください!」
と思わせてもらえると一番うれしいです!
例えば、鳴らしたその音がどこか汚くても、
理論的にはおかしくても、失敗だったとしても、
自分らしい音楽を鳴らしたいという、
そのメンタルこそよっぽど本来のジャズだと思います。
よっぽどロックンロールだと思います。
偉そうなことを言いましたが、(ま、また怒られるで)
僕もそうなりたいと、日々練習と修行を続けています!
というわけで3つ目、締めの最後にですが、
なんと時を700年ほど前まで遡り、
「徒然草」の第百五十段(参照元URL)を引用して、
終わりにしようと思います。
僕は平成生まれゆえ、ちょっと訳せないので、
他のサイトから現代語訳をお借りしてきました。
インターネット、いとありがたし。
とてもとても長いですが、
さすがは大先輩、吉田兼好さん。
いと良い事を言うで候。
_______________________
これから芸事を身につけようとする人は、とかく、
「ヘタクソなうちは誰にも見せたくない。こっそり練習して、
ある程度見られるようになってから披露するのがカッコいい」
と言うものだけど、
そういうことを言っている人が最終的にモノになった例はひとつもない。
まだ未熟でヘタクソな頃から、
上手くてベテランな人たちに混ざって、
バカにされて笑われて、
それでも恥ずかしがらずに頑張っていれば、
特別な才能がなくても上達できる。
道を踏み外したり、
我流に固執することもないだろう。
そのまま練習し続けていれば、
そういう態度をバカにしていた人たちを遙かに超えて、
達人になっていく。
人間的にも成長するし、周囲からの尊敬も得られる。
いまは「天下に並ぶ者なし」と言われている人でも、
最初は笑われ、けなされ、屈辱を味わった。
それでもその人が正しく学び、
その道を一歩一歩進み続けてきたおかげで、
多くの人がその教えを授かることが出来るようになった。
どんな世界でも、同じである。
_______________________
はい!!というわけで本日の曲ですが、
清水翔太さんで、「君が好き」です!
(↑原曲、音声のみ)
清水翔太さんは大阪府八尾市の出身で、
歳も僕と1つしか違わないというのにも関わらず、
もうデビュー10周年。
あのニューヨークのアポロシアターで歌ったことでも有名です。
本家のR&Bやソウルをこよなく愛しているんだろうなあというルーツが見え、
それを現代のポップミュージックに咀嚼するセンスも抜群です。
清水翔太さんの曲は言葉数が多く、
むしろラップに近いような歌唱法を取られます。
そうすると楽器では演奏しづらいのですが、
そこを何とかクロマチックハーモニカの懐の深さで表現してみました!
では、清水翔太さんの「君が好き」です、よろしくお願い致します!