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超便利で、たぶん意味不明な【五度圏】の覚え方!


こんにちは!

いよいよ来週?今週?の日曜日は徳永ハーモニカ教室の、

第45回発表会です!

半年に1度のペースでやっているので、

そう考えると、

なんと23年前から始まっていた事になり、

僕が4歳の時から、

徳永ハーモニカ教室では発表会があったんですね!

歴史!すごい!

さらにそう考えると、なおさら、

そこで共に育ったのに、

僕が24歳までハーモニカにも音楽にも触れもせず来たというのは、

ある種、天文学的な確率の奇跡だと思います。

よくそこまで徹底して避けてこれたな、と。

今回も、僕も演奏させていただきますし、

沢山のお手本のような生徒さんが出演されますので、

どうぞハーモニカに興味のある方はお気軽にお越しください。

見学料は1000円です!お待ちしております!

_________________________

それでは今日のワンポイントレッスンのテーマは、

「五度圏の変わった覚え方」です!

そもそも五度圏とはなんぞや?

という方は下記の画像をご覧ください。

(画像はこちらの超分かりやすいHP様からお借りさせていただきました。)

このように、一番上を「C(ハ長調)」として、

そこから右や左に動いて行くだけで、

そのキーで使える音がわかる、つまり、

♯や♭の数が分かるという優れものです。

(左回りには4度進行、右回りには5度進行というのが肝)

ちなみに、僕の部屋のマウスパッドには、

この五度圏が描かれています。

ダメ元で検索したら売ってました、めっちゃ便利です。

ですが、これが無い時。

というかまあアドリブをする時など、まさにですね!

五度圏を左右に回っていけば数えられる、らしいとは言え、

なんとなく僕にはそれが腑に落ちませんでした。

何も♭も♯もつかない「C」や、

♯や♭が1つずつの「G」や「F」ならともかく、

例えば「C♯」とか「B♭m」なんていうキーが出て来て、

「これってどこに♯(♭)が付くんやっけ?」

というのが「数えてたら結局遠いやん・・・」、と思いますし、

「パッと見て分かる、という境地になりたいんやこっちは」と思うのです。

というわけで今日は、

この五度圏を丸暗記が出来ているような、

ベテラン音楽家の方はともかく、

僕のような付け焼き刃マンにとっての、

「どう覚えれば、そのキーの調号が分かるか」

を五度圏の別解釈としてお伝えします!

根本的な大前提として僕は、

「これはこういう物だから、そのまま暗記してくださいねー」

というのがすごく苦手で、頑固なので、

「なぜそうなるのか」を理解しないと次に進めないんですね。

なので、たぶんめっちゃ変な覚え方をしているので、

今日のこの覚え方をどこかヨソ様で言うと、

通常の音楽教育を受けられた方などには、

「・・・・・・・なんでそんなことするの?」

ってシンプルに理解不能な顔をされると思うのでご注意ください!

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まず流石に丸暗記して欲しいのは、

一番基本となる「C」、

♯と♭が1つしかない「G」や「F」です。

ここまでは簡単。

そして頑張って♯と♭が3つ分までの、

「D」「A」、「B♭」「E♭」も覚えて、

あとはマイナーキーの方で、

Cの平行調(調合の数が同じ)である、

「Am」くらいまで、

ここまでは覚えましょう。

(ここからは何度も五度圏の画像を確認しながら行きましょう!)

_________________________

この時点ですでにもう、

「どんだけ覚えんねん、、、お受験かよ、、、」

と辟易としてきた方、

ちょっともう引き返して帰ろうとされている方、

心中お察しします。

同感です。

でも、朗報!

五度圏なんてもうここまでさえ覚えれば、

あとは算数程度の応用で計算できます!たぶん!

_________________________

例えば、

そもそもキーというのは7音で出来ています。

C=「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、(ド)」

ですね。

これをピアノの鍵盤の距離感で見ると、

ミからファ、シからド、の間だけ黒鍵が無いです。

ドからレの間の、距離を2歩分とすると、

ミからファだと、距離は1歩分になりますよね。

この違いを「全音」と「半音」と言います。

そしてこの歩幅は長調(メジャー)であれば、

違うキーに移っても変わらず、

常にどの音から始まっても、

「全、全、半、全、全、全、半」

になり、むしろ、

この歩幅を合わせるために♯や♭が付いているのです。

例として、

「レ」から始まるキーの「D」である場合、

鍵盤をレからスタートし、

「全、全、半、全、全、全、半」

の歩幅になるように鍵盤を押して行くと、

それが自然と黒鍵を通っていき、

「レ、ミ、ファ♯、ソ、ラ、シ、ド♯、(レ)」

となり、♯が2つのキーになるんですね!

_________________________

じゃあ、もし「C♯」だったら?

調号で「♯は何個?♭は何個?」と考えていきましょう。

これはシンプルです。

「C」のキーの「ドレミファソラシド」

のスタート地点である「ド」が「ド♯」になり、

そこから歩幅の、

「全、全、半、全、全、全、半」が変わらないのであれば、

正解は、

「ド♯、レ♯、ミ♯、ファ♯、ソ♯、ラ♯、シ♯、(ド♯)」

になります!(♯7つ)

ほら、「C♯」とか超難しそうで、

普段見慣れないキーでもすぐ分かりましたね!

この様に、

「半音上げたキーは、基準となるキーに、♯7つ足す」

というのが1つ目のひねくれ計算法です。

そしてこれが大事ですが、この時に、

算数的に言えば「♯」を「プラス」、

「♭」を「マイナス」だと考えます。

例えば「B♭」は♭2つのキーだと上にありましたが、

半音上の「B」のキーはどうなるか?を考える時は、

「♭2に♯7を足す」=「-2に7を足す」

となり、「♯が5個残る」という風な具合です。

だから「B」は♯5つのキー。ほらめっちゃ早い。

考えれば当たり前なんですが、

僕の様な音楽的素養のない雑草育ちマンとしては、

閃いた瞬間に稲妻が走りました。

「・・・天才?」

と頭を抱えました。まばゆい閃きに。

あやうく記者会見の準備をしそうになりましたね。

が、「あ、他の人の説明の方がよっぽど分かりやすい」と気付いて、

準備は取りやめましたよ。

じゃあ例題ですが、「E」のキーは?

♯が何個?♭が何個?を考えてみましょう。

「ここまでは少なくとも覚える」

で覚えてもらった♭3つのキーが「E♭」でしたね。

ということは半音上の「E」はそこに♯を7つ足せばいいので、

これも算数的に、

「♯をプラス」「♭をマイナス」と捉えて、

「♭3に♯7を足す」、「-3+7=4」と考えます。

つまり、「E」は「♯4つのキー」という事になります!

ついてこられていますか?

僕は書きながら混乱していますよ。

ちなみに、

「♯の数が分かっても、それがどの音に付くのか分からない」

という方。

これも色んな覚え方があると思いますが、

こっちはシンプルに丸暗記しましょう。

語呂がなんとなく簡単なので。すみません。

♯は「ファ、ド、ソ、レ、ラ、ミ、シ」の順に、

♭は「シ、ミ、ラ、レ、ソ、ド、ファ」の順に、

1つずつ調合が増えていきます!

これもこの画像を見れば一目瞭然です。

(ローマ字表記で左から順にファ、ド、ソ、レ、ラ、ミ、シです)

というわけで、五度圏を見て右から順に回れば、

Gのキー=♯が1つならまずはファが♯

Dのキー=♯が2つならファとドが♯

Aのキー=♯が3つならファとドとソが♯

という風に順番に増えて行くという事です。

♭も同じで順番に増えます。

この辺は五度圏の画像をご覧あれ!

_________________________

では最後に、

僕が一番覚えるのに苦労したのは、

「Cm」だとか、「B♭m」だとか、

短調、マイナーキーの覚え方です。

メジャーキーだけで12種類もあるのに、

また12種類とか無理に決まってるやん、やめた、と。

すぐ投げ出しがちです。

当方、平成2年生まれ、絶賛ゆとり世代であります。

これもシンプルに結論から言いましょう。

先ほどの黒鍵と白鍵の距離から言えば、

メジャーキーの歩幅は、

「全、全、半、全、全、全、半」でしたね。

これに対して、

マイナーキーの歩幅は常に、

「全、半、全、全、半、全、全」

となります。

試しにキーがAm(♯も♭も付かない)だとして、

ラから順に白鍵だけを押して行けば、

この歩幅になってますよね?(ラ、シ、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ)

でもこんなのをいちいち考えなくとも、

さっきのメジャーの簡単なキーだけをいくつか覚えていたら、

同主調(例:「C」から見た「Cm」や、「B♭」から見た「B♭m」など)を中心に、

これも簡単に数えられるのです!

_________________________

行きます。

マイナーキーの調号の数え方は、

さっきの「♯」をプラス、「♭」をマイナス、

と考える算数もなんとそのまま利用して、

「メジャーの同主調から見て、マイナス3すればマイナーになる」

です!!超簡単!!

「いつまで算数してんねん」

と思われるかと思いますが、

僕はこうやって覚えました。

どの本で読んだ訳でもないので、我流が過ぎるのですが、

「もっと簡単な方法があるよ」という方、

僕のことはそっとしておいて下さい。

その簡単な方法が腑に落ちず、歩きまわって、

気付いたらこんな所にいたのです。

応答せよ、こちら迷子です、どうぞ。

_________________________

例えば「Cm」というキーの調号は?

と聞かれると、

「C」は♭も♯も付かないプラスマイナス0

という「これだけは覚えて欲しい簡単なキー」から基準に、

そこから「マイナス3」すると「Cm」は♭3つです。

はい、超簡単。ブラボー!!!

♭の付いていく順番は丸暗記してもらった先ほどの、

「シ、ミ、ラ、レ、ソ、ド、ファ」なので、

つまり「Cm」は「シとミとラの♭するキー」だという事です!

どうでしょうか。

めっちゃ簡単ではないでしょうか。

ちなみにこの話はアドリブの肝の「コード進行」の話にも活きますからね。

多分どれもこれも世の中では常識なんだと思うのですが、

ここまで自分でこねくり回したという功績を称えて、

ノーベルなんとか賞を欲しいと思っています。

努力の部分を。ノーベル努力賞。

はい、ではそれと同じ考えで行きますと、例えば、

「B♭」は元は♭2つのキーでしたので、

「B♭m」が数えたければそこからマイナス3すれば♭5つになり、

「シとミとラとレとソ」が♭するキーになります!

反対に例えば元が♯系ならば、

「A」は元が♯3つなので、そこにマイナス3すると、

プラスマイナス0になり、

「Am」は♯も♭も無しです。

ね。

ノーベルさん、見てますでしょうか。

じゃあ最後に応用で、

例えば「A♯m」は?

これは「C」を「C♯」に置き換えた時のように、

7音全部の歩幅がそっくりそのまま上がる訳で、

プラス7すれば求められます!

丸暗記した基準の「Am」のプラスマイナス0に、

プラス7をして、

つまり「A♯m」は♯7つ。

「ファとドとソとレとラとミとシ」が♯するキーとなります!

一番ややこしいキーも一瞬ですね!

_________________________

という風に、再三になりますがこれはあくまで、

「真っ当な知識が無くて、

丸暗記する根気もない僕が、

なんとなくこう数えたら腑に落ちた」

という一例ですので、

ピアノなどの鍵盤経験がある方や、

音楽的素養がある方からすると、

「何をそんなに遠回りしてるの?見れば分かるやん?」

と意味不明な行為かもしれません。

いつも言っていますが、音楽の勉強は、

「色んな人の、色んな本・解釈を読んだりした方が良い」

と思いますので、

ぜひ、他の覚え方などとミックスして覚えましょう。

今回の話は、僕と同じような、

「仕組み自体をああだこうだ考える癖」

のある方がいらっしゃれば、オススメですね!

という訳で今日のテーマは「五度圏の変わった覚え方」でした!

_________________________

それでは本日の曲は、珍しく、

僕が大好きなジャズの曲です。たぶん一番好き。

マル・ウォルドロンの「Left Alone」です!

(↑原曲動画、ライブ版)

うおおお・・・・なんという切ない曲。

これは、伝説の女性ジャズシンガー、

「ビリー・ホリデイ」が歌っていた曲だそうなのですが、

その伴奏者であったピアニストの「マル・ウォルドロン」が、

彼女の死後、追悼の意味を込めて、彼女の声の代わりに、

アルトサックスの「ジャッキー・マクリーン」をフューチャーした名演で知られる、

ジャズの名曲です。

特に日本での人気が飛び抜けて凄いそうです。

こういう繊細な感覚が好きなんでしょうね、日本。

この切ない音は本当に、言葉に代えられません。

「楽器を演奏する意味」の極致ですね。

声のように歌っていながらも、

言葉に出来ないから楽器を鳴らす。

ジャッキー・マクリーンのサックスが、

たった一音鳴らしただけでもう泣いていますよね。

圧倒的な表現だと思います。

アドリブはまだまだ未熟で勉強中ですが、

せめてその「一音に魂を込める」という部分では見習わねばと、

感情移入して吹かせていただきました。

それではどうぞ、

マル・ウォルドロン、そしてジャッキー・マクリーンの、

「Left Alone」です、よろしくお願い致します!

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